Products製品情報

素材

アルファジンク®

アルファジンク®は、金属屋根材や金属外壁材として開発されたメンテナンスフリーのチタン亜鉛合金です。この合金板は、溶融した高水準の電気亜鉛に、少量のチタニウム、銅、アルミニウムなどを添加し、圧延しています。特長は、優れた耐久性、抜群の加工性、リサイクル可能な長寿命性、そして美しい質感などがあります。

亜鉛は青銅器時代の発祥とも言われ、古くから人々の生活を支えてきました。何千年もの時を経て紆余曲折の歴史を刻み、各時代の変遷によって現代の製造技術へ継承されています。アルファジンク®はその歴史を守り、当社の卓越した施工技術と織り成すことで、次世代へと亜鉛の歴史を紡ぎつつ、建材市場で幅広い実績を積み上げています。

パティナ層の生成

金属は、表面に酸化皮膜( サビ)が形成されることで腐食しにくい状態になりますが、その効果は性質により大きく異なります。 例えば多孔質な鉄のサビには、水分や汚染物質が浸透しやすく、そのためサビ層は剥離します。一方、アルファジンク®のサビ層(パティナ層)は、緻密性が高く、連続した亜鉛の保護性酸化皮膜層(不動態皮膜)が外部環境間で強固な網目状の障壁(バリア)を形成し、酸やアルカリ、海塩粒子などの塩類から基材を守り、物理的衝撃で破壊されても、新たに生成されます。

パティナ層ができるまで

酸化亜鉛

STEP.1

空気中の酸素と反応して“酸化亜鉛”に変化

水酸化亜鉛

STEP.2

水分(雨や湿気等)の影響で“水酸化亜鉛”が発生

塩基性炭酸亜鉛

STEP.3

二酸化炭素と反応して、非水溶性の“塩基性炭酸亜鉛”(パティナ層)を形成

プリウェザード処理

アルファジンク® 素地(シルバー光沢色)に専用の化成処理を施すことで、亜鉛特有の質感を最大限に引き出しています。長い歳月を経て存在感のある印象深い色調へと変化していくのも、アルファジンク®の大きな特長のひとつです。

成分

Ti Cu Al Zn
0.06〜0.2 0.08〜1.0 ≦0.015 rest

物理的性質

比重(g/cm3) 熱伝導率
(W/m・K)
伝導性
(M/Ω・mm2)
溶融点(℃) 線膨張係数
(mm/mk)
7.2 109 17 420 0.022

機械的性質

降伏点
(N/mm2)
熱引張強度
(N/mm2)
破壊伸び率(%) クリープ伸び率(%) 硬度(Hv3)
≧ 100 ≧ 150 ≧ 35 ≦ 0.1 ≧ 40

金属屋根・金属壁製品や事例に関するご相談・ご質問などは、こちらよりお問い合わせいただけます。

お問い合わせ